小浜の御締め

 「とっておき、銚子散歩」には、本文のほかに、ページの下に横書きで「銚子百景」が載っています。その21番目が「小浜の御締め」。「辻切り」とも言うそうで、無病息災を願って行われる伝統行事とのこと。先頃発売された髙根正子さんの絵葉書集にも入っていて、ぜひ見てみたいと思っていました。国文学の血が、ちょっとだけ騒ぐわけです。
 その飾り付けが、毎年決まって1月20日に行われるというので、見に行ってきました。ちょうど今年は日曜日に重なって、ラッキーでした。
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 小浜のバス停付近(右手に酒屋のカマタさんがある角)で左に折れて、しばらく周辺をぐるぐる走ってみたのですが、農作業に出かける姿を見かけるほかは、それらしい様子が見られません。一見地元の方らしい女性2人にお聞きしても、「わからない」と。ちょっと不安に思い始めた頃、今度は男性2人連れを見かけたので、声を掛けてみると、「これからやりますよ」とのお返事。小浜入口の飾り付けを行うのは地区の若者グループで、そのリーダー格のお二人に運よく行きあったのでした。
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 藁で飾り物を作り、縄をないます。草履を作る時に使うような、たたいて柔らかくした藁ではないので、扱いづらそうで、かじかんだ手が痛くなりそうでしたが、皆さん黙々と作業をしていらっしゃいました。
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 縄の間に、飾り物を下げ、高い木と電柱に結び付けて、作業完了。高いところの作業も、連携プレーで難なくこなしていらっしゃいましたが、見ているほうは、やっぱりハラハラしました。
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 飾り物は、たぶんですが、藁細工の酒樽、蛸、刀、木のサイコロとお札(将棋の駒の形、星と文字が書かれています)。それぞれの意味や、いつ頃から行われているのかについては、伝統行事の担い手である彼らもわからないとのことでした。

 小浜の集落を抜けていくと、キャベツ畑が広がり、海が見える美しい景色に出会えます。その先には、安倍晴明と延命姫の伝説の舞台となった通蓮洞があるのです。お札に書かれた星形からしても、「御締め」は、陰陽道に関係があるかもしれませんね。
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 「御締め」は、日を決めて外すことはせず、自然に任せるのだそうです。例年は、春一番の頃まで見られる、ということでした。

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